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沖縄本島南部:平和記念公園

沖縄南の糸満市摩文仁の丘に、60万坪の広大な敷地に沖縄戦を記念して、犠牲者を追悼し、平和を祈念する平和祈念公園が造成されています。濃い緑に広がる太平洋を見下ろす美しい丘は、第2次大戦当時の沖縄守備を担当していた第32軍(当時)が司令官の自決と共に終末を迎えた所であり、指揮系統が麻痺した多数の日本軍が彼らの「戦陣訓」により、民間人と一緒に犠牲を強要された歴史的な場所の一つです。

平和祈念公園の造成は、72年5月15日、日本復帰時点に合わせて政府の適度により着手され、73年10月には平和記念資料館を着工し、75年6月に開館しました。当時、日本政府は1億3千万円の政府補助で資料館のプロジェクトを推進したが、これは日本復帰記念最大のイベントである沖縄海洋博覧会の開幕1ヶ月前のことであり、また、皇太子が沖縄を公式訪問する予定とも合わせていました。これは「平和」という名分で「侵略戦争の当事者」という過去の記憶を希釈させ、過去に自ら放棄してしまった沖縄の人々を慰めるためのものであったことを示すものです。

平和祈念公園は、平和記念塔、平和記念資料館、平和の碑、国立戦没者霊園などで構成されている観光の名所で、年間100万人以上が訪れています。